日焼け止めを塗ると眠くなる
あなたは聞いたことがありますか?
正直私は初耳でした。
しかし、この悩みに悩まされている人がいるのは事実です。
そして私のように知らない人が多いのも事実。
今回は、
- 日焼け止めに眠くなる原因はあるの?
- 眠くなるのはどうして?
- 眠気を予防する方法
についてお伝えします。
日焼け止めに眠くなる原因はあるの?

日焼けはやけどをしているのと同じ
日焼けは軽度のやけどです。
紫外線が肌に浸透すると、内部ではメラニンという物質を作り出します。
そのメラニン少しずつ作られていき、肌が赤くなり、小麦色に近づいていくのです。
しかし、紫外線は赤や黒などの色の濃いものに集まるという特徴があります。
焼けた肌に集まった紫外線は、白い肌に当たる紫外線より多く、内部へ浸透しやすいのです。
その結果、肌の内部の組織を破壊してしまい、後にシミやシワとなって私たちを悩ませる原因となります。
日焼け止めの成分には大きく2種類ある
日焼け止めの成分には、大きく分けて2つあります。
- 紫外線吸収剤
紫外線を一度吸収して、熱エネルギーなどに変えて空気中に放出する仕組みで紫外線を肌に浸透させないようにしています。
紫外線を吸収するため、少し厚いコーティングを肌にまとうので、その分肌への刺激は強いですが、強力なSPFで紫外線をブロックする事ができます。
スポーツやレジャー用に高いSPFを持っている日焼け止めにはこの紫外線吸収剤が使われていることが多いです。
成分としては、
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・パラアミノ安息香酸
・t-プチルメトキシジベンゾイルメタン
などがあります。
- 紫外線散乱剤
紫外線を反射させて肌に浸透させないようにするパウダーです。肌に薄いベールをまとうように肌をコーティングして効果を発揮します。SPF効果は小さいですが肌への刺激は小さく、敏感肌用や赤ちゃん・子どもにも使える日焼け止めに使用されています。
成分としては、
・酸化チタン
・酸化亜鉛
があります。
※紫外線散乱剤にはほかにも効果的な物質がありますが、体内に吸収されてしまう成分が多く報告されています。
現時点で体内に吸収されていないことが確認されているのがこの2種類のみです。
日焼け止めで眠くなる:こんな方は要注意
- スポーツやレジャーに頻繁に行く方
- SPF50などの効果の大きい日焼け止めを普段から使っている方
- 敏感肌の方
- アトピーやアレルギーを持っている方
では、どうしてこのような方が眠くなりやすいと言われるのでしょうか。
日焼け止めで眠くなるのはどうして?

体が日焼けを修復しようとしているから
レジャーやスポーツをする方で眠くなりやすい方はこの原因が考えられます。
日焼けをすると、体はそれを修復しようと働きます。
修復はリアルタイムで始まり、行われているのです。
特に夕方や終わりがけになると、体を動かしていながらも体の修復が進んでいるので、エネルギーをより消費しているのです。

帰りの車で爆睡したことありますよね?
スポーツやレジャーをするときには日焼け対策で日焼け止めを塗りますが、それ以上に太陽の日差しが強いことが多いです。
あくまでも和らげることしかできないので、少なからず紫外線は肌の中に入っています。
これらの仕組みで体が働くことになり、眠気を感じるのです。
日焼け止めの成分が目に染みているから


メイクやお出かけ前に顔に下地や日焼け止めを塗ったときに眠くなったことがある方は、これが原因であることが考えられます。
ここで要因となっているのが、紫外線吸収剤です。
紫外線吸収剤は、先ほどお伝えしたように、紫外線カット効果は高いものの肌への刺激は強いです。
化合物なので科学的な反応が体と起こりやすい成分でもあります。
顔に塗ったとき、この化学成分が目の粘膜に入り、目がゴロゴロするような感覚になることでそれを眠気と感じるのです。
当たり前ですが、目からの距離が近いほど感じやすいです。
コンタクトのゴロゴロ感と感覚は似ているので、目が疲れている、ドライアイのような症状に似ていると感じる場合もあります。
煙が目にしみる感覚に似ていると感じる方もいます。
日焼け止めによるアレルギー反応の1つ


花粉症やアレルギー、アトピーを持っている人でこのような症状が現れる方は注意が必要です。
なぜなら、アレルギー反応として起こる眠気は、意識を失う可能性を持っているからです。
だるい、お腹の調子が悪い、食欲がないなどこれまでと違う感じる症状が出ている場合はすぐに休んでください。
無理をして体を動かすと症状が悪化する可能性があります。
できればすぐに病院へ行き、見てもらったほうが良いです。
これまでアレルギー反応が出ていなかった場合でも、反応が出る場合があります。
・染み方が痛みを伴うように激しく感じる
・目をこすったり腕をポリポリと搔いている
などが見られたときはときはすぐに日焼け止めの成分を洗い流しましょう。
すぐに対処すれば症状は小さく済みますが、その後しっかり医師の診察を受けてくださいね。
日焼け止めによる眠気を予防する方法


日焼け止めを使う量を少なくする
大量に使うことで眠気がでているのであれば、日焼け止めを使う量を減らすことで防げます。
眠くならない量をこまめに塗ることで日焼け止めに必要な量を持続的に補うことが出来るので、肌が焼けるリスクも少なくできます。
その段階を経て、徐々に使う量を増やすことやSPFをあげることを検討していきましょう。
サンカットオイルを使う
日焼け止めに敏感な方は、サンカットオイルもおすすめです。
オイルと聞くとサンオイルを想像しますよね。
塗れば日焼けを促してしまいそうですが、サンカットオイルはその逆です。
肌に届く日差しを和らげてくれて日に当たることで消費する体力を少なくすることができます。
植物性のオイルには、SPFにすると10程度と弱いながらもUVカット効果を持っています。
そんな植物オイルのなかでも飛び抜けてSPFを持っているのが、ラズベリーオイルです。
SPFにすると30~50くらいと言われており、一般的な日焼け止めと大差ありません。
手作りコスメに配合すれば自分の肌に合うオリジナルUVカットコスメとして使えます。
日焼け止め以外のグッズをあわせて使う


日焼け止めは、当然ながら化学成分が含まれているのでどうしても肌に合わないという人もいます。
自宅からスーパーへの買い物やコンビニまでのちょっとしたお出かけであれば、
・日傘
・アームカバー
などのグッズを使って外出することも1つの方法です。
空調を調節したり、ジャケットやパーカーで暑さを調節しながら、外出時も長袖を着るなどの工夫もできます。



私は、夏場はエアコンが苦手なのでよく長袖を着ています。
まとめ
今回は、日焼け止めをつけるとなぜ眠気がやってくるのか、そしてその対策についてお伝えしました。
いかがでしたか?
日焼け止めを塗ると眠くなってしまうのは、
- 紫外線に対して体が修復するために体力を使っているから
- 日焼け止めの成分、紫外線吸収剤の刺激で目がシパシパするから
- アレルギー反応の症状だから
という3つの原因が考えられました。
また、その対処法として、日焼け止めを少なくしたり、日焼け止め以外のアイテムを使って紫外線対策をする方法がありましたね。
自分の肌に合う紫外線対策をみつけて、これからの季節を乗り越えていきましょう。