米のとぎ汁、普段何気なく捨てていますよね。
再利用できる米の研ぎ汁。どんなところに使えるのでしょう。
お肌に良いとは聞くけれど、何に使えるのだろうか。
実は、米の研ぎ汁は髪にも使えたのです。
それだけではなく、掃除にも、料理にも、いろんな使い道がありました。
そこで今回は、
- 米のとぎ汁は髪にも使えた!
- こんなところに使える:掃除編
- こんなところに使える:料理編
を紹介します。
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米のとぎ汁は髪にも使えた!
米の研ぎ汁が髪にもたらす効果

米のとぎ汁は、髪にも嬉しい効果をもたらしてくれます。
それは、頭皮の乾燥を防ぐこと。保湿効果があるということです。
髪の悩みは頭皮が原因で起こることがあります。
頭皮の乾燥や皮脂の分泌から毛穴を不完全に塞いでしまうことで起こるうねりは、その代表といえます。
米のとぎ汁は、髪よりも頭皮に向けて使います。
頭皮の乾燥やトラブルに対して、修復・ターンオーバーの正常化を働きかけるのです。
これにより、健康な頭皮となり、髪のうねりや乾燥しやすい髪、切れ毛などのトラブルを起こしにくくします。
また、頭皮が乾燥することで起こるかゆみや、皮脂が溜まることで発生する臭いも軽減するという効果も期待できます。
米の研ぎ汁を洗髪にはこう使う

米のとぎ汁を使うタイミングとしておすすめしたいのは、シャンプーの前に使うことです。
ブラッシング、予洗いをしたら、シャンプーで髪を洗う前に頭皮を中心に米のとぎ汁をかけます。
生え際や頭皮をほぐすマッサージするように揉み込んで行きましょう。
マッサージをするように揉み込めたら、米のとぎ汁が頭皮や髪に残らないようにしっかりと洗い流します。
予洗いの要領で髪の汚れをすべてシャワーで落とすことを意識してください。
米に含まれているタンパク質のなかには、米のでんぷんをエネルギーとしているものもあります。
成分が残っていると、頭皮の臭いとして皮脂臭とは別の臭いが発生してしまう原因にもなるので注意しましょう。
- 米のとぎ汁は2回目以降のとぎ汁をうすめて使います。
保存は冷蔵庫、日持ちはしないので、2日以内に使い切れる量だけ作るのがおすすめです。

ホンヤオ族の髪が20代に見える秘訣

こちらは、ちょっとした休憩だと思って読んでくださいね。
中国の民族であるホンヤオ族には、女性は18歳のときに髪を切って以来、ずっと髪を伸ばし続けるという慣習があるのだそうです。
この慣習から、この民族は別名、「髪長族」とも呼ばれています。
気分や目的によって髪型や髪色を変えながら生活している私たちにとっては、えっ、と思わず驚いてしまいますよね。
80代女性では、180cm以上もあります。
女性の身長は日本人で160cmほどなので、それを考えると自分の身長より遥かに長い髪です。
引きずってしまうことが簡単に想像できますが、さらに驚くことが。
それは、髪年齢が20代~30代である方が多いということ。
髪を18歳から伸ばし続けるため、髪がながければその分年齢を重ねています。
髪が長いほど髪は痛みやすく、身長より髪が長ければ地面についてしまうので、物理的に考えてもダメージとなる場面は多く考えられます。
それなのに髪を若々しく保つには秘訣があったのです。
これが、米のとぎ汁で髪を洗うことです。
ホンヤオ族は、女性のみ米のとぎ汁で髪を洗うという習慣があります。
男性は石鹸で髪を洗うのだとか。
洗い流すときも、きれいな川の水で優しく洗い流しているのです。
このように、古来から米のとぎ汁を使ってヘアケアをしている民族があることからも、米のとぎ汁は髪にも使えて効果のあるヘアケアなのだと言えますね。
米の研ぎ汁はこんなところに使える:掃除編
米の研ぎ汁で床を拭いてピカピカに


米のとぎ汁は、床掃除にも使えます。
米ぬかのなかに含まれている脂肪分であるオリザオイルという成分に効果があるのです。
脂肪分なので、床についた皮脂を落とすことが出来ます。
コーティング効果もあり、汚れを落とした後に使えばワックス効果でフローリングを汚れのつきにくい床にしてくれるのです。
オリザオイルは本来米ぬかの中にたくさん含まれている成分です。
精米技術が上がっている今では、2回目以降のとぎ汁にはほとんど残らないほどまで精米できてしまいます。
なので、オリザオイルがたくさん含まれている、1回目のとぎ汁を使いましょう。
米についていたゴミも、フローリングを傷つけてしまう可能性があるので、必要な成分だけをうまく使えるように薄めるという意味もあります。
米の研ぎ汁はギトギトした油汚れに


肉や魚を焼いたフライパン、盛り付けた食器、使った箸や茶碗などのギトギトした油汚れ。
洗剤を使っても何度も洗うことになるので、洗い物が億劫になりますが、これも解決できるのです。
米のとぎ汁をタライや別の容器に移して、料理が終わったフライパンや食べ終わった食器を浸すだけです。
これも、米ぬかの成分が関係しています。
米ぬかは油汚れを落としてくれるので、つけおきしておくだけで油汚れが浮かんできます。
数分つけおきしたら、流水で洗い流し、洗剤をつけたスポンジでいつものように洗います。
フライパンの汚れは、加熱してこびりついていることもあるのでスポンジでも限界を感じることが多いです。
これもさっと落ちてくれるので、毎日の時短にもなって嬉しいですね。



油ものや濃い味のメニューを作った際にはぜひお試しください。
米の研ぎ汁で魚臭さもこれでさっぱり


魚特有の生臭さも、米のとぎ汁で落とすことが出来ます。
米のとぎ汁には消臭効果もあります。
魚臭さだけでなく、キムチなどのニンニク臭にも効果があり、これも容器をつけおきするだけで臭いが消えるのです。
そんな可能性をなくすために、米のとぎ汁を使ってほしいのです。
魚を焼いたフライパンや青魚を入れたお弁当箱、保存容器を洗う前に米のとぎ汁でつけおきしましょう。
最後に臭いを嗅いでみてください。きっと臭いがしないと驚いているあなたがいることでしょう。
米の研ぎ汁はこんなところに使える:料理編
米の研ぎ汁は大根など根菜類のアク抜きに


大根を始めとする根菜類は、硬い食感や独特の味を持っていることがあります。
これらが苦手で食べなかったり、料理するときに使わなかったりと遠ざけていませんか?
煮物やおでんなど、味を染み込ませて作る料理のレパートリーが多い大根ですが、煮物にするときはアク抜きが必要です。
そのまま使っても味は染み込みますが、大根独特のエグみや繊維質が感じられてしまうことがあるからです。
ここで役に立つのが、米のとぎ汁です。
米のとぎ汁の含まれているでんぷんが、大根の持つジアスターゼという物質と反応することによって、大根特有のエグみや繊維質な食感をなくしてくれます。
方法は簡単で、厚切りにした大根と一緒に米のとぎ汁を鍋に入れ、下茹でするだけです。
加熱している中で先ほどの反応が起きているので、大根のえぐさが消えた味の染み込んだ煮物が作れます。
生の大根サラダは苦手でも、煮物の出汁が染み込んだ大根は好きというあなた、ぜひ試してみてください。
ほかにも、たけのこやゴボウなどの根菜にも使えます。
たけのこは、米ぬかが一般的に知られていますが、米のとぎ汁でも代用が出来ます。
エグみのある野菜のアク抜きにもってこいです。ぜひお試しください。
米の研ぎ汁でお肉もやわらかくなる


米の研ぎ汁は、根菜だけでなく、お肉だって柔らかくすることができます。
スーパーで買った安い特売のお肉を、柔らかく高級なお肉を食べているかのように変身できるのも、米のとぎ汁の役割のひとつです。
方法はいたって簡単。
使いたいお肉を密閉できる保存袋のなかにいれて、米のとぎ汁を流し入れます。
このまま放置するだけです。
前日の夜や日中の下ごしらえの時間にやっておくと夕食を作るときは焼くだけです。
味をつけたいときは、味を付ける前に米のとぎ汁につけて置きましょう。
唐揚げやステーキ肉など、つい固くなりがちなお肉も柔らかく美味しく仕上がります。



お子さんも大喜びですね。
まとめ
今回は、米のとぎ汁の洗顔以外の使い方をご紹介しました。
洗顔以外にも、髪に使えることがわかりましたね。
古くから民族の習わしとしても使われていたことには驚きました。
料理や掃除など、生活の知恵としても使えるので、これからの生活で思い出したときに実践してみてください。
いつもより少しだけ、丁寧な暮らしができますね。